雨やどり〜azurの日記

令和二年、四月。家族が突然死で私の人生からいなくなってしまい、世界が変わってしまいました。「諸行無常」という言葉の意味がわからないけど、今の私には抵抗感しかありません(でもどうやら違うようですね)。後悔、罪悪感、悲しさ、寂しさ、その他雑多な感覚のなかで、意識が継続されることが苦しいです。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

蒲田ノスタルジィ

昨日はもしかして16年ぶりの蒲田。 さて、19時に蒲田駅にいることになった私は一時間フリーの身であることと「そうかここか…」という含みのある思いが立ち込めて、またふらふらと歩き回ってみた。 高校時代の親友とは卒業後も10年以上密接に関わっていた。進…

零点

場所も、時間も 地続きじゃん?どこかで途絶えたり途切れたりしてないじゃん? なのにある「点」を経由したら生きてたり死んでたりするんだよ そんで、行き来はできないの。いったんその通過点を経たら。不思議。 ガラス窓を開けたか閉めたかの違いくらいの…

この橋を渡ったら

多摩センターは昔通学に使っていた駅だけれど、サンリオピューロランドの台頭でか時代の流れか、様子が変わっていた。 到着をしたらもう今日の業務もおわりか、と、あとは時間があったので少しぶらぶら駅周辺を歩いてみた。 橋が見えたので立ち止まってみた…

Aさん、帰ろう

今日も業務を終えてふと我に返った。夜が賑やかなほど、Aさんがいなくなった世界の迫る感じが際立つ。 ここにAさんがいてもおかしくなかった。わずか4年前は町田駅のこの場所、ちょうどこの柱のすぐ後ろでAさんと犬と、今日のこのようにして立った。その追体…

思いのメモ

これまでどう言い表したら良いのか、正確なニュアンスがどれも違うようで有耶無耶にしていたが、近いかもしれないものを見つけた。 「人のことをモノのように扱う、見る、使う」 という指摘の自分の中身を探っていて、何か違うような遠いような気がしていた…

昔喧嘩のタネになったもの

今日も業務を終えてホテルに戻りました。 帰りにコンビニでお弁当を買い、部屋で取り出してそこで初めて気がつきました。 これは… これは確か5年?6年?前。 Aさんが買ってきたものと全く同じお弁当だ。 なぜかというとこれは本当によく覚えていて、このお弁…

復帰なるか、ならないか

本日の業務が終了しました。 〝ちゃんとできるか不安〟 〝行けばなんとかなる〟 〝でも感覚をすっかり忘れてしまった〟 〝それより悲しさがこびりついてどうにもならない〟 暗中模索のなか一日終わりました。 結果、なんだかやはりだめですね。 何から何まで…

めくれないカレンダー

これはうちのトイレにかかっているカレンダーです。Aさんもトイレに入るときっとこのカレンダーの絵を目にしていたのだと思うと、月は変わってもカレンダーをめくることができません。 このカレンダーはずっとめくることなく、このままに保っておきたくてそ…

突然決定したオファーへの不安

昨日書いたこのオファーの件、先ほど決定の連絡が来てしまった。 父の言うことは守れなくなる… Aさんが亡くなってから呆然と過ごして頭の中も虚空状態になって、反応も鈍く回転も悪く判断もできない状態の今の私が、 それらが極めて求められる今回の仕事に応…

家系図

今日は家系図を知りたくなり役所に来ています。 これまでも折に触れ考えたことはありましたが、Aさんが急死したことで色々なことに思いを巡らせるうち、腰を上げなければいけないという思いが強くなりました。 直近のところまで遡り、あとは違う自治体の管轄…

何かが決定的に違う

全然違う。体裁とか格好とか綺麗な追憶とか、そういうものを記録するためのものじゃないんだ。さっきの投稿は出来事としては本物だけど、改めて読むと本質のあるところは全然違う。誰か他の人のオハナシのように見える。とにかくこんなものではない。これは…

同じ問題の再来と父に制止された意味とは

6月末〜7月にかけて、一本仕事の話が入っていました。話が来たのは3月頃。しかし4月にAさんが急死したことによる衝撃と心の状態の落ち込みから、4月末の時点でこの話を辞退していました。私にこの仕事を持ち込んでくれた方は、状態を鑑みすんなりと理解を示…

干支デザインの缶

ケーニヒスクローネのお菓子缶(干支デザイン)を貰いました。 2020年のねずみが仲間入りしているのですが、始まりは2003年からになっていて、17年分の干支が描いてあります。つまりいくつかは重なっている干支があるわけです。 急逝してしまったAさんと出会っ…

歴代の携帯電話から蘇る16年間

Aさんとの16年間の思い出が詰まっている歴代の携帯電話を取り出してきました。写真:上段がAさん、下段が私です。上1台、下1台は現役で回線使用中です。おそるおそる充電して起動してみました。「もし初期化されていたら・・・データが消えてたらどうしよう」…

ガンダーラ どうしたら行けるのだろう教えて欲しい

ふと見ていたブログで、どなたかがあげていた内容を一番下に貼らせて頂きます。昔私が勤めていたお店のピアニストの先生に私はよくガンダーラをリクエストしたものです。亡くなったAさんはカラオケがあまり好きではなく、自ら歌うのも人の歌を聴くのも苦手…

享年という表記の受け入れ難さ

先日、Aさんが週3回通院していた近所のクリニックの担当医師と面談し話を聞いて来ました。 担当医はAさんの分厚い診療記録を前に「何が知りたいですか」というスタンスであり、一方で私は「何が」ということもわからないから(知らないことがわからない)「知…

いつまでもあると思うこと

ふぐ料理店「づぼらや」閉店へ 大阪新世界の名店づぼらやが閉店するという。このニュース記事に、同タイトルの誰かの日記投稿があった。 〝歩いて行こうと思えば行ける近さのお店でも行くことはなく、遠方からの客人を一度連れて入ったきり閉店〟というよう…

2年前の今頃は軽井沢へ

2年前の今頃、母(今も健在です)と日帰りで軽井沢に行く為、東京駅で待ち合わせました。 8時40分→9時50分着のはずが座席不揃いのため8時36分→9時42分に乗る。 万平ホテルカフェテラス12時。アウトレット14時半。17時40分→18時52分東京着。(以上母のメモから) …

コロナ騒動の前に戻ると言うけれど

TVの番宣予告で 「コロナ感染予防の自粛から世の中が一変してしまったけどみんなで頑張って、また前のように戻りましょう、ね!たった数ヶ月前のように戻りましょう!ね」 と言っていた。 たった2ヶ月前にはあの人は生きていて、毎日顔を見て毎日喋って毎日…

亡くなった人に会いたい

Aさんはある朝部屋で突然亡くなっていた。前の日なんてロクに話しもしていなかったのに。背中が痛いから湿布貼ってくれよ、と言われてハイヨと貼ってあげたのが最後になるなんて思わなかった。救急隊、警察、警察が呼んだ葬儀社が次々とうちにやってきて、…

掌の真ん中

6月3日はAさんの49日でした。その日私はなかなかAさんの祭壇(簡易的にテーブルに作ったもの)に向き合う気が起こらず、向き合うのをギリギリまで先延ばしにしたかった。私は食べものでも楽しみ事でもなんでも、「最大限に味わうために最後までとっておく」…

犬と猫とAさんと

うちには犬と猫がいてとても仲良しです。 犬は天真爛漫でめっぽう明るく、ネコが近づくとはしゃいでかまい過ぎて、しまいにはネコに怒られる。 ネコは達観していて、ガキっぽい犬にいつまでもかまってられないよ!という感じでクール。 日に何度かプロレス格…

私が死んでいる可能性は?

よく 〝亡くなってすぐは死んだことに気づいておらす、慌てて行動(霊が)するけど、だんだん自分は死んだのかもしれないと理解してくる。天界からのお迎えもずっと側に来ているのにそんな状態のままたと気づかない。そして現世の風景の中で慌てまくる。 なか…

異邦人

最後だとわかっていたなら あなたが眠りにつくのを見るのが 最後だとわかっていたら わたしは もっとちゃんとカバーをかけて 神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう あなたがドアを出ていくのを見るのが 最後だとわかっていたら わたしは あなたを…