雨やどり〜azurの日記

令和二年、四月。家族が突然死で私の人生からいなくなってしまい、世界が変わってしまいました。「諸行無常」という言葉の意味がわからないけど、今の私には抵抗感しかありません(でもどうやら違うようですね)。後悔、罪悪感、悲しさ、寂しさ、その他雑多な感覚のなかで、意識が継続されることが苦しいです。

虹とスニーカーの頃

そういえば自分でスニーカーなる物を選んで買ったのは一年前(令和2年)の正月が初めてだった。

それまでは昔イベントのユニフォームで運動靴?を与えられたくらいで、それも足を通したのはイベント期間一週間くらいのもの。スニーカーとは無縁だった。

 

最近みな軒並みスニーカーを履いているしスカート履いてても足元はスニーカーの人たちが多い。昔なら「あらあの人、靴が壊れちゃってあり物を臨時で履くしかなかったのかな?」と思っただろうし、悪目立ちする合わせ方だった。

それが今は馴染んで普通になっている…

 

また、昔なら(←ばかり言って失礼します)絶対に履かなかったであろう母が、スニーカーやジーパンを履いたりもしている……

aさんと私の母は同じ年齢なので、aさんも出会った16年前は革靴か、それに準ずる靴以外選択肢にありえなくてとてもズックなんて履くタイプじゃなかったのに、近年はスニーカー、リュック、キャップを着用するようになった。思い返してみても随分変わるものだ…

 

ということで遅まきながら私も入手した。

そして履き心地も気に入って使用シーンをあれこれ想像した。

 

あの仕事で使えるな!

aさんとこれであちこち散歩に行こうかな、二人ともリュックも持って…

歩くことそのものを目的として、久しぶりにaさんと昔行ってた公園に遠出するのもいいな

犬も連れて行って…aさんも退屈な日常だし気分転換になるな

 

 

それができる機会は残り3ヶ月とも知らずに。

 

結局近場への日常の買い出しや役所に行くのに履きはしたけど、思い描いたような使い方はしないままaさんが死んでしまって、二度とこのスニーカーでaさんと出かけることは出来なくなった。