雨やどり〜azurの日記

令和二年、四月。家族が突然死で私の人生からいなくなってしまい、世界が変わってしまいました。「諸行無常」という言葉の意味がわからないけど、今の私には抵抗感しかありません(でもどうやら違うようですね)。後悔、罪悪感、悲しさ、寂しさ、その他雑多な感覚のなかで、意識が継続されることが苦しいです。

あれから半年。そして4年前の今日は

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先週私は一週間の出張でした。

 

先ほどsnsからの通知で、4年前のちょうど今日もその地へ出張していたことがわかりました。

4年前は死んだaさんも一緒で、16日の今日は最後引き上げる日。現地でそれぞれ撤収し、私の現場で合流し、挨拶して一緒に帰ってきました。

また次回のここも一緒に関わるはず、と疑いもしなかった。

 

今回の出張でのように「あの時いたaさんは亡くなってしまいました」と報告することがこれから先も少しずつ続くし、それよりもaさんがいなくなってからの時間が上書きされるにつれ、それを言う相手もいなくなってしまうのだろう。

aさんを知る相手もいなくなっていく。

 

 

今日は16日なのでaさんの月命日です。

半年経ってしまいました。

毎日ここにいたし、この世にいたし、いない時でも連絡しあっていたので、半年も接しない時間があることなんて経験がなく私の時間も止まっているように思います。

 

半年前はaさんがこの世からいなくなった日。

 


ではさらにその半年前は???というと、ちょうど去年10月で2回目の台風の頃で、頑丈で立派な近場の温泉施設にaさんと泊まり込み避難をしました。(犬猫は安全なところに預けて)

 

aさんと私はそれでなくてもよくお風呂屋さんに行く方でしたが、この時は久しぶりで。会員カードを作り、サービス券をもらい楽しい気分で過ごしました。
台風のため同じ考えの人たちが押し寄せ、館内は激混み。寝るところも空いておらず急ごしらえで広間が解放されて、板の間にタオルを敷いて横になっていました。大きな窓ガラスが強風でこわい音を立てる時間帯もあったり、
隣のスペースを確保したままどこかへ行って不在する人たちもいたり(いけない事)、やっと空いたマットレスひとつを横位置にしてふたりで使ったりしました。

 

翌朝はチェックアウトのとき、aさんにエレベーター前で荷物を見ててもらい、一緒にでてきました。その後どうしたのかはよく覚えていない。
コメダ珈琲に寄ったような気もするし、それは別の日だったかもしれないし。
「また来ようね」というような気持ちで出てきたと思います。

あの時二人ぶん作った会員カードは今もあるけどもしかして一年使わないまま無効になっているかもしれない。一年以内に行っておけば良かったかな。でも、aさんとのよく記憶してるあの一日を、改めて行くことで上書きするのもな…と迷ってしまうんだよな。
失効したらしたで悲しいのだけど。こういうことが多いな。

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