雨やどり〜azurの日記

令和二年、四月。家族が突然死で私の人生からいなくなってしまい、世界が変わってしまいました。「諸行無常」という言葉の意味がわからないけど、今の私には抵抗感しかありません(でもどうやら違うようですね)。後悔、罪悪感、悲しさ、寂しさ、その他雑多な感覚のなかで、意識が継続されることが苦しいです。

ナーン!と鳴くからナンちゃんと呼びがち

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今年で3歳になったコ。
「ナーン!」と鳴くからついついナンちゃんと呼びがち。

3年前、このコをやっと捕獲器で捕まえて獣医に連れて行って、帰ってきてまだ捕獲器の奥の方でフーフー(怒)言ってるところを、

「ええい!引っ掻かれてもいいや!」と両手を突っ込んで取り出してくれたのがAさん。

 

同じ日に生まれたきょうだい猫たちが、日に日に前の道路や庭先で死んでいくのをAさんも共に見ていた。

最後このコの他にもう1匹残ってたコがうちの門の中で無残な姿で死んで倒れていた早朝、Aさんは

「あれ猫がこんなところで寝ている。近づいても逃げないな???」という第一印象だったそう。

 

その前に1匹捕獲して家に連れてきたコは私のせいで死なせてしまった。あの頃は都議補選があって、私はAさんの都内の生家に泊めてもらい都内某所に通っていた。
その活動をしていた時に何度かご一緒した方は、あれから少しして自死で亡くなってしまわれた。

Aさんと名前の構成がよく似ているなぁと前々から思っていたので、
ある日のメンバーが〝その人、Aさん、私〟の3人だった時にお互いの名前を紹介してみた。その方はAさんのほうに近寄り、

「こんにちは!○山◇夫です、○田◇太さんですね」と茶目っ気たっぷりに話しかけていた様子が思い出される。
その方も喫煙者だったのでその日は珍しく全員の行動が一丸となっていたことも。
炭酸飲料が好きで、いろんな種類の炭酸を持ってきては「今日はこんなのにしてみたんだ」と見せてくれたことも。
業務上の成り行きで行程を共にしただけの3人が、あの半日を過ごした。私を除く2人は今はもういない。

こういう些細なことを思い出したくて、忘れてはならないと思って、書き残してる。

 

話が逸れたけど、
猫たちのことはそんな事もあり、残っていたコたちに手を出せずほっといて様子を見ていたけど、とうとう残りがこのコだけになってしまい付近をウロウロしていたので、時間の問題だと焦った。
このコがうちに来てくれて良かった。このコはAさんを知っている。私より長生きしてほしい。